温度変化と年齢

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年を取ると温度に対する感覚も鈍ってくる。 年を取ると温度に対する感覚も鈍ってくる。

人は年をとるにしたがい、視力や反射神経などの動作能力が衰え始めます。皮膚感覚もそのひとつで、触れたときの感覚、痛みや温度に対する感覚も低下します。実際、高齢者は、皮膚表面にある温度受容器(冷点)の数が著しく減少しています。指先の温度感覚を調べた研究では、50歳くらいまでは約0.5度の温度差で識別できるのに対し、65歳以上になると1.0~0.5度の温度差が必要になります。

 

高齢者と成人の身体表面部における冷点の頻度分布(各20例の平均値と標準誤差)

高齢者と成人の身体表面部における冷点の頻度分布(各20例の平均値と標準誤差)

寒さに気づかず、身体が冷えきってしまうという現象の理由。 寒さに気づかず、身体が冷えきってしまうという現象の理由。

高齢者には、寒さに対する感受性の遅れがあるとの研究結果があります。室温がかなり変化してから、ようやく温冷感を自覚し、温度調節するという結果が出ています。
相対的に高齢者が自分自身で温熱環境を調節することは難しく、本人は寒く感じていなくても身体はかなり冷えているなど、自覚しないうちに健康上よくない温熱条件にさらされる可能性があります。
同時に、ふるえや発汗、皮膚血液量の増減といった反応の開始が遅れたり、不十分になることもあります。極端な寒冷・暑熱条件下では、外気温度の影響が大きく、正常温度を維持するための機能も満足に発揮されません。

若年者と高齢者の室温コントロール

★座ったままで本人のスイッチ操作によって自由に室温を調節させた。高齢者は若年者に比べて温度の揺れが大きく、調節頻度が少ない。気温変化に対する感受性の低下が見られる。

高齢者のための環境。 高齢者のための環境。

高齢者の住まいには、高齢者自身が温度調節をしなくても快適な環境造りを心掛ける必要があります。例えば、サーモスタットで自動的に室内温度をコントロールできる機器の導入など。そして、気流の発生を抑え、接触温熱感に優れた床材の採用によって、温度以外に体に与える温熱感の影響をできるだけ小さくすることなどが挙げられます。

急激な温度変化が高齢者に与えるダメージを防ぐために。 急激な温度変化が高齢者に与えるダメージを防ぐために。

特に高齢者の場合、狭心症や脳卒中の発作をおこす危険があるため、予防のために室内外や部屋間の温度差を小さくする工夫が必要です。中でも脳卒中をおこす場所の約1/4がトイレだといわれています。浴室やトイレなど皮膚を外気にさらす場所での温度差には特に注意が必要です。浴室・脱衣所・トイレ専用の暖房を終日運転で利用する、トイレの暖房便座の利用など、面積と使用頻度にあわせて配慮します。

幼児にも注意が必要です。 幼児にも注意が必要です。

乳幼児から小学生低学年の子供では、適切な温冷感を相手に伝えられないことがあります。子供は運動量が多く、成人に比べて体温が上がりやすいといえます。しかし、就寝時や授業中などの安静時は、運動時との体温差が大きくなるため、少し高めに温度調節するなど、周囲の人間の注意が必要となります。サーモスタットによる温度の自動コントロールも有効です。
一般に、乳児は体重あたりの代謝量が大きいので温度は低い方がよいとの説もありますが、体が小さい分、環境温度の変動がそのまま深部体温に影響するため、快適温度の範囲は成人よりもかなり狭いと考えられ、特に注意が必要です。

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