株式会社 サタケ

 

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政治の影響をもろに受けたハイムテキスタイル(インテリア文化研究所代表 本田榮二)

■出展者は増加、来場者は減少
 筆者にとって通算34回目となる今年のハイムテキスタイル展は、欧州インテリア業界が政治不安定化の影響をもろに受けるという厳しい状況下で開催された。私のハイム視察で今回のような厳しい状況は初めてである。ハイム事務局の発表会では中国からの出展者が大幅に増えたため全体でも増加したという。その反面、これまで大ブースで出展していた企業が、経費削減の観点から撤退やブース面積を減らしたため、ホールによっては会場内がスカスカのところもあった。さらに主催者が経費削減のためか、カーペットを張らずにモルタル床剥き出しのエリアもあり、過去にハイム視察の経験を持つビジターは、あまりの閑散さんぶりに驚いたのではないだろうか。

■ドイツ壁紙協会のブラント会長と面談
 ブラント会長とは14年近い付き合いである。今年も2時間近く懇談したが、昨年のような厳しい年は就任以来、初めてと語っていた。昨年1年間のドイツ国内での壁紙売上金額は10%減少し、そのあおりでドイツ第4位の壁紙メーカーのPS社が倒産し、もう1社、青息吐息の大手企業があると話していた。ブラント会長は、立場上、他国のことは話せないので、紹介されたドイツ人ジャーナリストに訊ねたら、ドイツ同様にフランスや英国、イタリアもインテリア業界は苦戦との返事があった。壁紙業界だけでなく、エディターと呼ばれる高級テキスタイル企業も厳しさは同様で、数社、経営権を手放した会社があると説明してくれた。話を壁紙に戻すと、フリース壁紙の落ち込み幅は少なく、難燃裏打紙タイプのビニル壁紙の落ち込みが多いとのこと。ドイツ国内では、確実に90%を突破したそうだ。フリース壁紙の本格的展開に踏み切っていない日本は一体どうする気なのだろうか。

■インテリア業界を直撃する三大政治的要因
  ドイツを中心としたEUは、次に述べる三大政治要因で大きく揺れている。1点目はアフリカ難民問題でEU世論が2つに割れ、反EU・反グローバリズムを掲げる極右政党の台頭である。特にフランスでは街中で若者たちが暴れているのでショッピングどころではない。2点目はメルケル政権が意識的にとっている親中国という政治的スタンスである。その象徴が中国が海南航空グループがドイツ銀行の筆頭株主であることだ。両社とも財務内容は最悪で、中国経済が順調に拡大している間は未だ良かったが、米中経済対決で中国経済が落ち込み始めているだけに、その影響をドイツは強く受けている。3点目はエカテリーナ女王の時代からドイツとロシアは結びつきが強いことだ。メルケル首相とプーチン大統領の仲も良いが、米国には反プーチンのトランプ大統領が居るだけにロシア経済も厳しさを増し、ドイツの壁紙輸出も激減している。
 このような政治経済状況を背景に、ドイツ人の価値観が変わりつつあるという世論調査がある。以前はDIYで壁紙を張り替え、カーテンを取り替えるなどが上位に来たが、現在は体を動かさずに新規購入したソファーに腰を掛け、テレビを見て、オーディオ機器で音楽を楽しむという趣味が上位だ。おそらく日本同様に進行する少子高齢化の影響と思われる。

■デジタルプリントの多角的展開
 叱咤激励の観点から厳しいリポートをしているが、各社ともに新製品を懸命にプレゼンしていたことも事実である。今回はデジタルプリントの3-0と壁紙の3-1に焦点を絞ってリポートしたい。
 今年のヒューレッドパッカードは大型デジタルプリント機を多数持ち込んで威圧的にPRするのではなく、むしろ機械は1台に留め、壁紙だけでなく、テキスタイル、床シート、ブラインド、窓など多角的な印刷が可能であることをPRしていた。
 ミマキエンジニアリング、セイコーエプソンなども独自のPRを展開。また特筆すべきは、壁紙とテキスタイルに加えてカーペット用デジプリ機でお馴染みのチンマー社が出展し、デジタルプリントのトータル展開の開始を感じさせられた。換言するとデジタルプリント商材の3次元展開である。この傾向は、今後、ますます強まると思われる。

■壁紙ホール
 壁紙企業で最も勢いを感じたのは高級価格帯の壁紙を得意とするマルブルグ社である。イッテル社長が陣頭指揮を執り、今回、日本のリコーとドイツの機械メーカーのオルブリッヒ社と共同開発した新ラインをPRしていたのが印象的。残念ながら生産量が世界1位のASクリエーションと第2位のラッシュは共に元気が感じられない。両社とも見本帳が平凡であるうえ、安値志向が気になった。常連のフランスのカサマンスは出展したが、エリティスは不参加であった。パリのショールームをリノベーションしたためという理由だが、やはり出て欲しかった。ベルギーのアルテは、今回、Moooiとタイアップしたデジプリ壁紙を発表し、ビジターの度肝を抜いたのが印象的であった。

■時代はハイブリッド
 現代の基本トレンドは「ハイブリッド」と「クロスオーバー」である。ハイブリッドを分解すると「複合素材」、「複合技術」、「複合デザイン」の三つに分類できる。これら商品を積極的に展示していたのがリトアニアのベイカ社で、詳細は追ってリポートするつもりである。
 今後は様々なハイブリッド商材が予想されるだけに、専門分野以外にも目配りする必要を強く感じた次第である。