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HOME»  業界NEWS 2020»  業界NEWS 2017»  特殊壁紙施工の職人グループ「Hangers(ハンガーズ)」

輸入壁紙を中心とする特殊壁紙施工の職人グループ「Hangers」

 この数年、輸入壁紙を中心とするデザイン壁紙が中古住宅のリノベーションや賃貸住宅、あるいはDIYでブームになり、それに引っ張られる形で、新築住宅やリフォームにおいても壁面を楽しむユーザーが増えてきた。インテリア業界関係者の嘆き言葉の一つだった「日本の住宅の壁面は白ばかり」という時代から、ようやく変革の時を迎えているようだ。さらに今後、デジタルプリント壁紙が住宅市場に浸透していけば、この流れはより加速していくはずだ。壁面装飾の価値が高まれば、日本伝統の和紙や織物、箔にも再びスポットが当たるだろう。
 さて、現状において壁面装飾を楽しむユーザーは、DIYを切り口として興味を抱くケースが多いが、最終的にはやはりプロに頼るユーザーは多い。しかしながら特殊な壁紙は、普段無地系の壁紙を大量に貼っている職人にとって敷居は高く、十分にユーザーの要望に応えられないケースも多々見受けられる。
 こうした状況を変えるべく、輸入壁紙施工、デジタルプリント壁紙施工、和紙・箔貼りのそれぞれのトップランナー3名が立ち上げ、昨年のJAPANTEXにて設立を発表した職人グループが「Hangers」(ハンガーズ)だ。
 「若くて向上心のある職人はたくさんいます。しかし、特殊な材料を施工する機会はなかなかないのが現実です。
やりたいけどやれない、そういう職人たちのスキルアップのための組織をつくりたいという思いから立ち上げました」と語るのは、ハンガーズ創設者の一人である、㈲K・W・Cの君和田重則氏である。
 君和田氏については本紙でも何度か紹介しているが、JAPANTEXをはじめ、さまざまな展示会やセミナーで施工実演を行っている、デジタルプリント壁紙施工の第一人者である。
 サイン・ディスプレイ業界からはじまったデジタルプリント壁紙の歴史は、近年ようやくインテリア業界に入ってきたことで本格化しつつある。ところが施工面では、その勢いについていくほどの体制は整っていない。施工実演を繰り返し行ってきた君和田氏にとって、デジタルプリント壁紙のような特殊壁紙を専門で行う職人グループの必要性を感じるのは自然なことだった

 

目的は技術の向上!クリエイティブな職人育成を目指す


 その一方で、同じような思いを感じていたのが輸入壁紙専門の施工会社「WALLS」(ウォールズ)の中田健一氏である。
 もともとは一般的な壁紙職人だったという中田氏は、これまでの仕事内容に疑問を感じ、輸入壁紙が注目されはじめた2013年に「WALLS」を設立した。その後、輸入壁紙市場の拡大に合わせて、輸入壁紙に特化した職人として全国的に知られる存在となったが、仕事量が増加していく中で、君和田氏と同様に専門職人の必要性を強く感じることとなった。
 この中田氏と君和田氏との間で、特殊な壁紙を専門とする施工ネットワークを構築しようと意気投合、さらに特殊壁紙には欠かせない、和紙や箔施工の専門家として、こちらもカリスマ的存在の倉迫賢玄氏(㈱装匠)にも声を掛け、この3名によって「ハンガーズ」は立ち上げられたのだ。
 昨年のJAPANTEXでの発表以降、現状の壁紙施工業界に閉塞感を感じる、内装工事店や一人親方などから支持を集め、わずか1年足らずで全50社(創業メンバーの3名を加えて全53社)の全国ネットワークとなった。
 このように壁装業界の注目を集める「ハンガーズ」であるが、具体的な活動内容とはどういったものなのか。
 基本的には「ハンガーズ」、もしくは「ハンガーズ」の名の下に加盟メンバー会社が特殊壁紙の現場を受注し、「ハンガーズ」として施工し納めていくわけだが、単純に加盟メンバーと仕事を共有するということではなく、その仕事を通じてメンバーの施工技術を高めていくことを目的とした仕組みになっている。
 例えば、あるエリアでデジタルプリント壁紙の現場があったとすると、まず君和田氏が責任者となり、それから「ハンガーズ」メンバーに打診、参加できるメンバーに現場に入ってもらう。参加メンバーは、実際のデジタルプリント壁紙の現場で、君和田氏のレクチャーを受けながら施工し、施工技術を得ていく。同様に輸入壁紙では中田氏が、和紙・箔では倉迫氏が責任者として現場に入り、施工のノウハウを教えながら現場を納めていく。
 一方の依頼主に対しては、通常の施工費に加えて責任者の交通費などの経費を上乗せして支払ってもらう(参加メンバーには施工費を分配する)。
 設立から1年の間に、このスキームによって約15現場の特殊工事を請け負ったそうで、依頼主にとっても、若干割高にはなるものの、技術力の確かな3名のスペシャリストが必ず現場にいるため安心して任せることができるというわけだ。
 「しかし、『ハンガーズ』として特殊な施工をたくさん受注していくことが目的では決してありません。あくまでも職人育成が目的です。
実際にメンバーには、施工費を支払っているとはいえ、交通費や経費を考えればマイナスになっていますから、メンバーも研修だと思って参加しています。それだけ向上心が強い人たちが参加しているということです」
 この他にも、展示会やイベントにも「ハンガーズ」として積極的に参加し、メンバーには施工実演だけでなく、商品説明や接客なども経験してもらっている。
 「これからの職人は、技術だけでなく、商品知識や提案力を持ち、礼儀作法もしっかり身に付ける必要があると思います。ハンガーズが目指すのは『提案のできる職人』です」
 「ハンガーズ」では、こうしたメンバーの活動状況や能力に対して独自の評価基準を設定し、参加した現場やイベントの数、技術の熟練度に応じて「☆」から「☆☆☆」まで星を付与している(ちなみに「☆☆☆」はトップ3名と同等技術を有する職人)。今年のJAPANTEXには設立1周年記念として出展し、メンバーの星の状況を発表するとのことだ。
 また2年目を迎えるに当たって、改めて「ハンガーズ」の主旨の明確化、および体制の整備も行うという。
 「加盟したからといって仕事が与えられるわけではありません。ここは自ら現場に行ったり、展示会に参加したりして技術を磨いていくためのグループです。そこを理解していただいた方に参加していただきたいと考えています」
 実は毎週のように参加希望や問い合わせの連絡があるということだが、現在はその主旨の発信が十分にできていないため、募集を休止しているところという。JAPANTEX以降に募集を再開するということだ。
 体制については、現状は職人だけでなく、内装工事店の経営者なども参画しているため、メンバーの業態を区分し、職人以外のメンバーには運営側に入ってもらうように再編成して、より職人グループとしての純度を高めていくとのことだ。
 「個人的には、長年デジタルプリントに携わってきましたので、職人がデジタルプリント機器を持ち、自分でデザインして出力し、それを施工するという形を目指しています。これまでのような、ただ単に施工するだけの職人ではなくて、クリエイティブな次世代型職人を育成したいと思っています」
 「メーカーの商品開発にも、施工面で携わっていければいいと思っています。そうすることで職人の価値は高まり、若い人のあこがれる職業になればと思います」と語る君和田氏。新しい職人像をつくりあげたいとのことであった。