約1400社のフロアガバリング企業が集結
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手織じゅうたん、機械織ラグ、タイルカーペット、塩ビ床材などの床関連製品が集結する世界最大のフロアカバリング国際見本市 「DOMOTEX2019」が、さる1月11日~14日の期間、ドイツ・ハノーバーにて開催された。
会場構成を一新して行われた前回に引き続き、今年もホール2~4、およびホール8・9に手織りじゅうたん、ホール5~7に機械織りラグ、コントラクト系カーペット、ホール11にLVTをはじめとする塩ビ系床材、そしてホール12・13に木質系フロアという形で展開、世界60カ国から約1400社が出展した。
さまざまなフロアカバリング製品が展開される「DOMOTEX」において、やはりもっとも注目されるのが手織りじゅうたんエリアである。インドやイラン、トルコなどから多数の企業が出展、特にインドについては、ホール3をすべてインド企業が独占したほか、クオリティの高い企業が集まるホール9にも多くのインド企業が出展し、デザイン性の高い製品を提案した。
またギャベなどの伝統的な手織りじゅうたんはホール2をメインに展開、日本でもおなじみの「ゾランヴァリ」(代理店・絨毯ギャラリー)も出展し、日本人バイヤーを相手に積極的に商談を行った。さらにホール8では独特な風合いで近年人気が高まっているモロッコラグが勢揃いした。
その一方でタイルカーペット、ロールカーペット、LVTといったコントラクト市場向け製品は、出展者が減少し、パワーダウンした印象を受けた。これは同時期にドイツ・ミュンヘンで行われた建築資材の国際見本市「BAU」(バウ)に出展者が流れた影響と考えられる。2009年から隔年開催される「BAU」は回を重ねるごとにその規模を拡大、コントラクト市場向けの大きな見本市に成長している。実は昨年まで3年連続で「DOMOTEX」に出展していたスミノエも、今年は「BAU」を選択した。
その中でも、日本企業として田島ルーフィングが塩ビ系床材が集結するホール11に出展、アジア、ヨーロッパ企業がLVT製品を数多く提案する中、「デニムフロア」を提案し存在感を示した。
この他、ホール9では主催者企画「CREATE‵N´CONNECT」が行われ、「DOMOTEX」のメイン企画である「カーペットデザインアワード」や若手クリエイターたちによる独創的なインスターレーションが展開された。
なお次回は2020年1月10日~13日の期間で開催される。